ITI メンバーミーティング 2013で講演
つきやま歯科医院 専門医療 センター長 築山鉄平です。
食欲の秋、勉強の秋、講演の秋。今回は、東京品川でITI (International Team for Implantology)の年次ミーティングでの講演です。
インプラント治療は科学的に十分実証されている治療法ですが、適切になされないと害になります。2011年頃から色んなマスメディア媒体を通じて世間的にインプラントの弊害が示されましたが、これは私は良かった事と捉えています。最近ではより安全な、予知性の高い手法をとるようにインプラント業界も舵取りを始め、今回のメンバーミーティングでも安全色が強いミーティングになりました。
私のトピックは「エビデンスに基づくリスクアセスメントと、それを利用した的確なインプラント治療」でした。講演の後はディスカッションでしたが、様々な質問を頂きました。そこで気付いたのが、いわゆる頻繁に聞かれる質問って案外決まっています。今は、かなりの科学的根拠が揃っているので、このあたりの質問を自分で解決する力をつけることが若い世代には欠かせないと思います。講演でエキスパートの意見をちょっとかじって表面的に理解するのではなく、科学的に実証された医療を深く理解し行う事。これが次世代教育のあるべき姿です。「痛い経験をしながらじゃないと覚えないよ」という言葉は非常に横暴で、そういう時代はとうの昔に過ぎ去っています。もっともっとスピード感を持って正しい教育の姿を伝えないと日本はどんどんおいて行かれる、そういう危機感も感じています。
一番左がセンター長。パネルディスカッション中の光景。