「PHIJ オマハ カダバーコース 2017」の募集を開始しました。
ノートン教授によるインプラント治療のための臨床解剖学実習
ノートン教授による解剖実習コースの価値
昨今、インプラント治療による事故も数々報告され、適切に行われれば非常に有用なインプラント治療も不十分な教育環境のために、十分な評価を得る事ができていません。
インプラント治療で特に重要になるのが、顎顔面解剖を正しく理解する事です。正常の解剖を理解してこそ、そうでない状況を見極める事が出来る。それがこのコースの主旨です。コースインストラクターはアメリカでベストセラーの顎顔面解剖書を執筆されたクレイトン大学教授Dr. Neil S.Nortonです。私も実際に解剖実習コースを履修致しましたが、歯学部生のときあれだけ苦手だった解剖学が魔法にかかったように紐解かれてゆく講義や実習のデモンストレーションに感嘆(簡単?)を覚えました。
1日目、3日目は座学を中心とした基礎解剖学と放射線学の復習で、2日目は献体を用いた解剖学実習です。ともすると無味乾燥な解剖学ですが、1日目で頭の中がすっきり整頓されていますので、2日目の実習は本当に実践的なものになりました。
解剖学はどんな歯科医師にとっても最も重要な習得分野にも関わらず、日本ではおそらく卒後研修の中では最も中途半端に扱われている分野だと思います。クレイトン大学における献体実習はインプラント実習のみならず歯科臨床に特化した実践的解剖学なので、私のような歯周インプラント専門医のみならず、GPにとっても翌日から臨床現場で導入できる講義、実習内容だと断言できます。温故知新とは良く言ったもので、昔からある古い知識で未だに生き残って使われているものはむしろ新しいという事も確信致しました。
最近は海外での解剖学実習コースも散見するようになりましたが、ノートン教授のような真の顎顔面解剖スペシャリストによる、新鮮な献体を用いての解剖実習はクレイトン大学のみでしか経験できません。他に類を見ない贅沢な内容、講師陣はインプラント外科、歯周外科の更なる理解や解剖学のブラッシュアップに最高のプログラムだと断言できます。米国歯周ボード専門医として自信を持って推薦させて頂きます。
築山 鉄平