65回口腔衛生学会総会メインシンポジュウムで講演
院長の築山雄次です。
東京医科歯科大学のM&Dタワーで「我が国におけるこれからの予防歯科・地域保健」というテーマでシンポジュウムがあり、講演をしてきました。このシンポジュウムでは、講演の皮切りに明治大学経営学部の学生が「自分のお祖母様が総義歯になったことで食や会話の楽しみが奪われ別人のようになった」という原体験から「歯周病によって歯を失う人が0になる社会を目指して」というテーマで話してくれました。
それを受けてIBMの予防歯科室の加藤元先生が企業の中で治療ではなくより良い行動変容を目指し予防に成功した実例をお話しされました。彼らしくスマートなプレゼンでさすがでした。
また行政の立場から東京都新宿区役所健康部の矢澤正人先生が公衆衛生と臨床の融合についてお話しなさいました。矢澤先生は私や鉄平先生の臨床の恩師である元顎咬合学会の故矢澤一浩先生のご長男です。
学生達の提案したビジネスマンに渡す手帳「ビジネスエリート手帳」で社員が予防メンテナンスに歯科医院へ通う動機付けが綴られており、それを受けて築山が「20年先を見据えた臨床予防歯科」というテーマで話しました。25分という短い時間でしたが、治療中心の日本の現状と結果、これから20年後を見据えてやるべきこと、そして臨床現場での正しい予防歯科の実例について気合いを入れて話しました。教育や制度は当てにならないので志ある歯科医・歯科衛生士とで国民の口腔健康の価値を上げることを提案しました。「教育や制度は当てにならない!」には場内大ウケでした(笑)シンポジュウム後に歯科衛生士・歯科医師・大学教授・教官が私の所にお越しになり多くの質問がありました。
だれもが予防が大事と言っても何の具体的なプランも提示されていないので、やはり私たちは真の患者利益を考え、信念持ってやらないといけないな!と思いました。
院長先生の講演。皆熱心に耳を傾けていました。
他のスピーカーの方々と。多くの質問が飛び交いました。