山形のスタディークラブで講演
つきやま歯科医院 専門医療 センター長 築山鉄平です。
山形市のスタディークラブで講演を行ってきました。お話しする内容はいつもと同じあるべき歯科医療の姿を実践するということです。あるべき姿とは、①健康な人を健康なまま維持する予防医療を質高く実践するプロの歯科衛生士を有する、②主観的な医療ではなくて科学的根拠に則った歯科医療を実践する。③一般的な歯科医師の守備範囲を超える治療は、しかるべき専門医が対応する事、④そして行っている自分たちの医療が本当に良い結果を生み出しているかを検証する、という4か条になります。
一見、シンプルに見えるこの条件ですが、大学病院でも実践できていないのが日本の歯科医療、教育の実情です。それを一般開業医の先生方に求める訳ですから当然ハードルは高くなります。しかしながら、当院や日吉歯科診療所といった既に実現しているモデル医院があればイメージしやすく、若い世代の先生は時間も情熱も有る訳ですから言い訳は出来ません。我々も、先人達から種まきを受けて成長してきました。同じような事が周りの先生や医院に起こるように、これからも種まきを継続できればと考えます。そして歯科医療の本質を理解するオーラルフィジシャンを多く育成するきっかけになればと思います。
日本における歯科医療の質のコントロールは事実上、歯科医療従事者まかせであるため、一般歯科開業医が国民の歯科医療に対する価値観を正しく導く存在である。その主役となる健全な思考を持つ歯科医師、歯科衛生士の育成がかかせません。今回の参加者の半数が歯科衛生士でしたが、彼女達が輝く為に歯科医師はその重要性を理解しなければなりません。